高安動脈炎とは?
高安動脈炎は大動脈やそこから分かれている大きな血管に 炎症 が生じ、血管が 狭窄 したり閉塞したり拡張したりして、脳、心臓、腎臓といった重要な臓器に障害を与えたり、手足が疲れやすくなったりする原因不明の 血管炎 です。
どんな症状が出る?
高安動脈炎の初期は、発熱や 全身倦怠感 、食欲不振、体重減少などの感冒のようなはっきりしない症状から始まることが多いようです。その後、炎症によって血管が狭窄や閉塞、あるいは拡張してきます。頭部を栄養する血管が障害を受けた場合は、めまいや立ちくらみ、失神発作や、ひどい場合には脳 梗塞 や失明を起こす場合もあります。難聴や耳鳴、歯痛、頸部痛もよく見られる症状です。また、上肢を栄養する血管が障害を受けると、腕が疲れやすい、 脈が触れない 、など多様な症状が出現します。また高安動脈炎の約3分の1の患者さんでは心臓の大動脈弁付近に障害を生じて弁膜症を発症し、程度によってはその後心臓の働きに問題が生じることがあります。また、腎臓の血管が障害されて、腎臓の働きが低下することもあります。さらに、下肢を栄養する血管が障害を受けて歩行が困難になる方もいます。血管が障害されるため、高血圧症はよく見られる症状です。
どこの血管に炎症が起きたかで症状が異なるようですが、ほかの方のブログなどを見ていて「痛み」もよくある症状なのかな、と思います。
私の症状についてはこの後にまとめます。
治療法
一般的にステロイドによる治療が主になるようです。
ステロイドでも快方に向かわない場合は免疫抑制剤の投与になるとのこと。
ただ、この辺りは本当に一人ひとり、症状の出方によって変わってくると思います。
薬剤師さんに言われた言葉ですが「ほかの人と比較して」ではなく「自分の症状と向き合って」適切な治療を選択していくものだと思います。
私の場合の症状・経過
私の場合は病気が重複しているので、はっきりと高安の症状かどうか分からなかったものもあります。
高安が見つかる前には以下のような症状がありました。
- 頸部痛
- 顎痛・歯痛
- 左鎖骨下・背中・首の後ろの激痛
- めまい・立ち眩み
- 発熱(夜になると特に高くなる)
- 頻脈
- 血痰(吐血?)
潰瘍性大腸炎と非結核性抗酸菌症の症状とかもあるのかもしれません。
病気が見つかった年の健康診断では「貧血」「栄養状態が悪い」とも言われていました。
この中で特に高安の症状だと言えるのは頸部痛と鎖骨下・背中・首の後ろの痛みだと思います。
私は首と心臓の大動脈が炎症したので近い部位に症状が出ています。
炎症が酷かったときは日中もずっと痛いですが、痛みで何度も夜中に目が覚めてしまいまともに眠れない日々が何か月も続きました。
ストレートネックで首の後ろが痛くて上を向けないことが過去にもあったため、そのときも整形外科に行って苦し紛れに処方された痛み止め(ロキソニン)を飲んだこともありますが、若干緩和されども痛みはなくなりませんでした。神経痛に効くと言われた薬も少し飲みましたが効果なしです。
2021年の診断~入院以降ステロイド内服薬のみで治療をスタートし、激しい痛みはなくなり減薬中です。ただし痛みは気候や気圧、体調で出ることもあります。残念ながら、炎症によって厚くなってしまった血管壁は元には戻らないと言われました。血圧の左右差はほぼないこともあれば、日によって10~15mmHgくらいのときもあります。
しばらく病院に通っても改善しない痛みがある場合は血液検査で炎症等の数値に異常がないか診てもらうほうがいいかもしれませんね。